葬式のお金 ・ 意外と高い葬式費用

葬式のお金 ・ 意外と高い葬式費用

イザという時のためにある程度は現金が必要となりますが、その中でも「葬式」の費用が一番大変。事前に準備が出来るものでもありませんし、お金がないからと止めるわけにもいきません。精神的に辛く、時間も限られる中でお金の工面をするのも厳しいものです。

万が一の時を考えて、お葬式のマネー事情も知っておきましょう。

一般的にお葬式にかかる費用はいくらなのでしょうか?日本消費者協会が平成22年に調査した結果では、全国平均額1,998,861円だったとか。ただし、お葬式は地域によってかなり差がでてきます。平均が100万円台の地域から300万円台の地域までとさまざまです。とはいっても、お葬式にはかなりの金額が必要になるのは間違いなさそうですね。

また、お葬式の参列者の人数でも必要なお金は変わってきます。一般的な例でいうと、参列者が100名程度の葬儀では約200万円とみておいていいでしょう。ここで気をつけたいのが、葬儀社のパンフレットなどで表示されている費用以外にもお金が必要になるということ。

祭壇・棺・人件費などの葬儀にかかる費用(「葬儀一式」と称されることが多い)以外に、会葬御礼品、通夜振る舞いや精進落しの飲食、斎場利用料、火葬料、霊柩車などの車両関係などの「実費」が必要になるのです。パンフレットに書かれている「葬儀一式」の金額だけでお葬式が出来ないのです。

100名程度の葬儀では、葬儀一式で120万円、実費が80万円程度で合計200万円というわけです。

この他にも「お布施」などの寺院に支払うお金が必要になってきます。これは、お葬式とお通夜での読経戒名をつけてもらうのですが、一般的には40~60万円かかるといわれています。

最近、「家族葬」などの名前で30万円程度の低価格葬儀パックが広告などで見られますが、この金額もいわゆる「葬儀一式」のみですのでご注意を。30万円以外にも実費やお布施が必要になり、実際には100万円かかったという例もあります。

また、いただいた香典は香典返しなどで終わってしまいます。お香典でお葬式ができると思っていてはいけません。また、健康保険から葬祭費が支給されますが、これも3万円~7万円程度。こちらもあまりアテに出来ません。

お葬式の費用は、お葬式後1週間以内に現金で支払うのが一般的。また、まとまったお金がなくて生命保険の保険金で支払いたい場合、葬儀社に事前に相談してみましょう。支払いを保険金受取り後にできるところもあります。

となると、万が一の時のために最低でも100万円程度の現金が必要ということですね。このお金が用意できない人は、生命保険に加入しておきましょう。死亡保険金でお葬式の費用がまかなえます。現金の手持ちがない人ほど生命保険が必要になるということですね。

間違っても、消費者金融(消費者ローン)でお金を用立てることのないように。数日後に必ず返済できる見込みがあればいいですが、とりあえず必要だからと借りてしまうと返済が難しくなりますよ。

不動産豆知識